最近の車はコンソールパネルなどにピアノブラックが多く使われてるのですが、最大のデメリットは傷がつきやすいということ。
そんな傷から守ってくれるスグレモノが『スマホまもる君』。
だそうです。
塗ってクロスで拭くだけで傷から守ってくれるみたいだけど、そんなうまい話があるのでしょうか?
あるんです!
でもそれは味方を変えればってことだと思いました。
今回はスマホに塗って釘で傷をつけてみたのでご紹介します。
スマホまもる君
実験に行く前にスマホまもる君のこと、硬度のことについてさらっと説明します。
スマホまもる君は名前の通り、スマホの画面をコーティングするものです。
パッケージには『これからは貼るではなく塗る時代』と書いてあります。
多くの方が使っているであろうスマホのフィルムを貼るのではなく塗って代用するというもの。
もう少し細かく書くと、塗ることによってJIS規格最高硬度9Hになり、強度、耐水性、抗菌力、操作性をupするというもの。
塗るだけでフィルムの代わりになるなんてすごいやん!
9Hとは?
硬度9Hについてですが面倒なので大きく端折って書きますが、9Hというのは鉛筆の9Hで擦っても傷がつかないんだぜ!ということ。
これをJIS規格では鉛筆硬度というようです。
ちなみにもうひとつの測定方法が海外でも使うモース硬度。
参考:一般社団法人日本コーティング協会
鉛筆法の9Hはモース硬度に変換するとだいた5ぐらいになります。
図を見るとナイフでは傷がつくということになりますね。
ちなみにJIS規格ではMAX9Hなので、それ以上の数字Hが入っていても日本では通用しません。
例えば13Hとか書かれていても信じてはいけませんよ。
もうひとつ重要なこと。
それは硬度が高い(数字が大きい)からといって最強ではないということ。
硬度が強くなれば逆に割れやすくなったりするデメリットがでてきたりもします。
スマホのガラスフィルムを落とすと、ものの見事にヒビが入ってしまうことからもわかりますね。
それからフィルムを貼る下地によっても強度が大きく変わってきちゃいます。
これを考えると、車のガラスコーティングは各社一律でいいのか謎です。
厳密に言えば、メーカー(さらに言えば車種)ごとに強度を変えないといけないのかもしれません。
スマホまもる君を使ってみた
自宅にあった古いスマホにスマホまもる君を塗って効果のほどを試してみました。
もともとフィルムが貼ってあったのですが、半分切りました。
左がフィルムあり、右が裸の状態です。
右のスプレーで画面を濡らし、左のクロスで拭くだけです。
埃が入り込むものではないので、気を使う必要はありません。
塗った後は10分ほど放置して、さらに3〜4回塗って拭いてを繰り返すと完璧のようです。
見た目はフィルムがない状態に見えるので、これで傷がつかないの?と不安になります。
ということで、釘で傷つけてみます。
サビは気にしないでください。
釘である程度強く擦ってみました。
左側のフィルムのほうは擦っていると引っかかっているのが伝わってきます。
傷だらけです。
しかしスマホまもる君の方は、擦っても滑る滑る!
傷をつけることができません。
全くと言ってよいほど傷がつきませんでした。
では次に釘を打ってみることにします。
さすがにヒビはいっちゃうでしょ!と思いながらムカつくあいつを思い出しながら打ち込んでやりました。
フィルムが貼ってあるほうは打ったところに少しだけ穴があいたのと同時に空気が入って浮いてしまいました。
ガラスフィルムならダメだったかもしれませんね。
スマホまもる君を塗ったほうを見てください。
傷のようなものが見えますが、爪が入るほど削れてはいませんでした。
また割れることもありませんでした。
機械で打っているわけではないから正確ではないけど、両方とも力の入れ具合は同じです。
スマホまもる君凄くね!
良いよ、これ
想像以上に驚く結果になりました。
メーカの紹介文には、ナビ(光沢)、リール・ロッド、コンソールパネル、ゴルフクラブ、カメラレンズ、タブレット、メガネ、時計等紹介されています。
時計のようなフィルム設定がないものにも便利そうですね。
でも大きな欠点になるであろうことも想像できます。
それは剥がせないということ。
ガラスフィルムなどに傷がついたら剥がして新しいものを貼れば良いけど、まもる君はコーティングが剥がせないので、傷がついた場合はパーツを交換しない限りは傷がついたままとなります。
傷の上からコーティングをしても傷を挟み込むだけになりますからね。
ただ個人的にはむき出しで使うよりは、まもる君を塗った方が輝き方も良くなったので満足できるものでした。
デメリット
量の割に高い
剥がせない
メリット
予想以上に強いコーティング
フィルムを貼るよりも簡単