人生で初体験は何度もあれど、車高調を入れる日が来るとは思っていませんでした。
ミリ単位でセッティングなんてしようとも思わなかったし、安くても工賃を入れれば軽く10万円を超えてしまいます。
だからローダウンサスで数センチ下がれば満足でした。というのはどうでも良くて、結局はお金がなかったわけです。
前車のアクセラにはオートエクゼのダウンスプリングを入れていましたが、乗り心地は硬くなったけど大きな違和感がなく乗れていました。(鈍感なだけかも)
当時親のアクアにはTRDのローダウンサスキットを入れていましたが、かなり硬くなってしまって申し訳ないことをしたなあと良い思い出になっています。
さてさて、ここで疑問がある人もいるはず。
SUVの車高を下げる必要はあるのか?
下げたらSUVの意味なくない?
そう思う人がいるのもわかります。僕も思ったから。でも愚問なのです。
好きに乗れば良いのではないでしょうか。
CX-5の特にリアのタイヤハウス空間が大きすぎてなんだか野暮ったく感じていたのです。
個人的にはそれが気になっていました。
車高調かローダウンサスか
当初はカヤバのローファースポーツ(以下サスキット含む)で良いと思っていたのですが、近所のタイヤ館でTEINフェアをやっていたので相談することにしました。
TEINかカヤバか
カヤバだと2〜3センチぐらい下がるとのことで、固定で楽だろうとカヤバにしようかなと思ってお店に行きました。
乗り心地もキットになっているので、ダウンスプリング単体よりも良いはずです。
結局はTEINにしたわけですが、決めた理由を思い返してみると。
それはオススメされたから。
やってしまいました。
いつもの弱い自分が出てしまった。押されると弱いのです。
でもサスキットにするか車高調にするかは何と言われようが好きな方を選ぶべき。
だから今回は今まで使ったことがない車高調を使ってみたいと思ったのが本音。
FLEX ZかADVANCE Zか
めちゃくちゃ悩みました。
全長式(FLEX)かネジ式(ADVANCE)かの違いなのですが、色々調べると純正マウントを使えるネジ式の方が乗り心地が良さそう。
ということで、最後はフレックスZにしました。
決めてはオススメされたから。
今年は押しの弱さを跳ね除けようとしたけどダメでした。
フレックスZがダメなら、次回からはネジ式を考えればいいやと。
とにかく使ってみないと比較できないと自分に言い聞かせました。
考えてみるとTEINフェアをやっているのだから、オススメされるのは当然です。
工賃入れても高くない
FLEXZは車高調の中では良心的な価格でしょう。
安いところであれば10万円代前半で交換できます。
街乗りで普通に乗るぶんには最初に選択肢に入る車高調。同価格帯だとブリッツのZZ-Rがあります。
おもいっきり下げたい人には向いていないけど、初心者でも導入しやすいと思います。
今回はメーカー推奨値の5〜6cm下げにしてもらいましたが、5cmといっても見た目はかなり変わりましたね。
CX-5が横に並ぶとかなり下がっていることがわかりました。
FLEXZのデメリット
車高調を入れたけど、不安を覚えていたこともああります。
ということで個人的に感じデメリット。
目線
運転席に座った第一印象は、あれ?こんなに低かったっけ??というものでした。
車高を下げているのだから当たり前かもしれないけど、それでも乗った瞬間に違和感を覚えました。
SUVの良いところが目線の高さだとすると、それが失われてしまったことになります。
翌日には慣れてしまいますが。
純正の目線がほしいのであれば交換すべきではありません。
耐久性と乗り心地
純正は耐久性があり、さらに乗り心地も万人受けするものになっています。
社外品の耐久性はどうなのでしょう?
特にどんな乗り方をされるかわからないメーカーとしては、社外メーカーの比ではない開発費が投入されています。
社外メーカーが一車種ごとに膨大な開発費をかけられるわけはないので、耐久性に不安を覚えるなら交換すべきではありません。
純正品は10万キロ以上乗ってもそれほど違和感がなく乗れるはずだし、同じ車に乗り続けていたら結局壊れない限りはわかりません。
ヘタってきたことなんて感じるのでしょうか?
前車のアクセラでは5年15万キロほどローダウンサスで乗ったけど大きく悪化することはありませんでした。
テインは全製品ではないけど3年または6万キロ保証を謳っているので多少なりとも安心感があります。
実際どこまで保証してくれるのかわからないけど。
乗り心地に関しては乗り手の主観なので、良いか悪いかはわかりません。
ただ10万出して乗り心地を悪化させるのももったいない話。
ということで、乗り心地だの耐久性だのを気にするのなら手を出すべきではありません。
光軸調整
知らなかったことだけど、車高を下げると光軸も調整した方が良さそうです。
よくあるのが車高を下げすぎると、ロービームが手前数メートルしか照らさなくなってしまうそうで。
僕の車は手前だけ照射ということはなかったから調整してくれたのだと思っていたけど、逆に遠くを照らす感じがしたのでディーラーで点検のときに見てもらいました。
結果、運転席側だけ上がっていたようで調整してもらうことに。対向車の人には申し訳なかったです。
これはデメリットというほどでもないし、ショップがちゃんと対応してくれていれば問題ないけど僕の車は光軸が狂っていたわけで。
調整をやってくれないショップもあるようなので、そこは聞いたほうが良いのかもしれません。
乗り心地は純正よりも良い?
何度も書きますが、乗り心地は主観でしかないということでレビューします。
また今回タイヤとホイールを19インチから20インチに変更したので、それも含めての感じ方になることをご了承ください。
さて、みんカラなどを見ると、FLEXZはコスパが良いだの乗り心地が良いだの散見されます。
正直疑っていたけど実際乗り心地良く感じました。
ショップから出て少し走っただけで、きもちぇーって感情を抱いてしまったぐらい。
道路上のくぼみや轍を走行したときに、純正だとバイーンという動きがバコッという動きに変わり、硬くもなく純正然としていて尚且つ揺れを感じにくくなった気がしました。
ゆさゆさ感が減ったような気が。
ただし、お金をかけて交換したという補正は確実に入るので、正確な表現はデメリットよりもメリット寄りになるわけですが、純正でこの足がついていても気づく人はどれだけいるのだろうと思ってしまうぐらい。
FLEXZの満足度は高い
FLEXZは価格がそれほど高くはない(僕には安くない)ので、みんカラを見ても大人気なのがわかります。
長い間みんカラParts of the yearというものを獲得しているみたいです。
獲得したから偉いわけではないが参考にはなります。
でも車高調としては入門用なので、期待値を高くしすぎるのも良くはないでしょう。
むしろ期待しないほうが良いかもしれない。
その方が楽しめるはず。
僕はFLEXZの満足度は総じて高かったけど、交換したばかりだからそう感じるだけかもしれない。
でも街乗りで安価な車高調ということで選ぶなら確実に選択肢に入ります。