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『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』登山ツアーの魅力と弊害

2020年6月11日

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トムラウシ山遭難事故は、2009年7月に北海道のトムラウシ山でガイド3人(1人死亡)、ツアー客15人(7人死亡)が遭難するという夏山登山での惨劇のひとつです。

登山での低体温症は死に直結だけど、7月の夏に起きたということは悲劇以外の何物でもないし、山では何が起こるかわからないということをまざまざと見せつけてくれます。
そして一つの判断ミスが死に至ることもあるということを如実に表している。

ここでぼくが書いてもしょうがないのですが、この事故は登山ツアーの恐ろしさを考えさせてくれました。

そして事故が起きたときに生き残れるかどうかは、体力、装備、気力、そして戻る(撤退する)勇気があるかだと思います。

登山ツアーは便利?

ぼくは利用したことがないのですが、登山ツアーで検索するといくつもツアー会社が出てきます。
それだけ人気があるということでしょう。

トムラウシ山遭難の時代よりも、今はツアー会社の設定するレベルや年齢制限が細かくなっているようです。

でもレベルに関して言えば言わなきゃわからないし、少し体調が悪くてもキャンセル料が発生するならもったいないから参加するという人もいるでしょう。
もちろん、そういう人は同行者に迷惑をかける可能性がある。

それにしても、ツアー登山は便利そうなんですよね。

  • 個人で行くよりも安く行ける
  • 同行者が大勢いるから安心
  • 行程を考えてくれるから楽

最大のメリットは、安く遠方の山に行くことができるということかなと思います。

山に行くと意外と交通費がかかってしまうんですよね。

特に100名山巡りなどを考えた場合は、個人で行くよりもツアーで行ったほうが金額は安くなります。

ただ弊害もあります。

  • 自分で調べることを怠る
  • 装備を怠る

ツアー登山は自分で考えることをやめてしまう可能性があります。
そしてガイドについていけばいいやという気持ちがどこかに存在してしまう。

これが非常に危ない。

自分で考える

山で危険なことのひとつに、『他者に委ねてしまう』ということがあります。

ツアーの企画者やガイドがすべてやってくれるだろう。
ツアー客はついていくだけだろう。
何かあっても周りが助けてくれるだろう。

登山は本来緊張感を持って望むものです。
山でだろうという考え方はもってのほか。

それに当日集まった者ではそれぞれのことをよく知りません。
当然、ガイドだって客のこと(特に力量)が全てわかるわけではない。

体力差だってある。
そうなると、ガイドは非力な人に合わせなくてはいけなくなります。

トムラウシ山遭難事故もこのようなところから始まっていきます。

登山の目標は人それぞれだけど、安易にツアーで目的を叶えることが本当に良いのかは疑問。
このようなことはツアーだけではなく、友達と登山に行く際にも出てきてしまうことなのですが。

必要なことは、全員が計画書をしっかりと作り(少なくとも熟読し)、もし個人が作れなかったとしても必ず情報はしっかりと共有すべきということ。

集団で登山に行くことが絶対に安全ではないことは事実。
もちろんソロよりも生きる可能性が上がる。
だけどそれは登山を知っている人と行った場合のみです。

大切なことは自分の力量を見極めるということ。

そして、足りなければツアーに参加しないということも迷惑をかけないという点では重要だと思います。

最終的に助かるか助からないかは自分次第です。

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