生活

IKEAって子どもに優しい企業だったの?

2020年10月28日

〈景品表示法に基づく表記〉当ページのリンクには広告が含まれています。

皆さんはIKEAは好きですか?

僕にとってのIKEAは山盛りポテトフライと、ブルーベリーソースは好きなのですが、個人的な思い込みとしては環境破壊と子どもに優しくない企業ということになっています。

先日こんな記事を見つけました。

「エルメスとパタゴニア」に共通する圧倒的強み

この記事はSDGsについて、要はサスティナビリティ(持続可能性)について書かれたものです。
この記事自体は病院食をさらに薄くしたような内容なのですが、いくつか引っかかってしまいました。

まず、パタゴニアが高いとか言ってるけどパタゴニアは決して高くはなくて適正価格だと思うんですよね。
庶民でも買える価格だし。
ワークマンと比較したって何の意味もないし、何と比べて高いと言っているのか不明です。

パタゴニアの意義を説明せずにそういう市場を取りに行っているというのはなんだか。
そもそもパタゴニアを買う人の半分は、パタゴニアの理念がわかって買っているはずだし、パタゴニアを買う人が一年で服を捨てていく人たちではないはず。(と思いたいです。)
何年も着られる服ということを考えると決して高くはない。

そうそう、パタゴニアの話ではなかったですね。
すぐに脱線してしまうのが、ぼくの悪い癖。
パタゴニアの話はまたどこかで。

で、この記事にIKEAのことについて書いてあったのですが、?がついてしまいました。

2019年にNETFLIXで『BROKEN』というドキュメンタリー番組を観たのですが、この番組の中でIKEAについて扱っていました。

「子供の権利」に配慮している?

個人的にパタゴニアと間逆な思想を持っているのがIKEAだと思いますが、ちなみにこの記事には、二酸化炭素排出量を徹底的に量っていて、さらに安いからIKEAが成功しているとあります。
さらに成功の裏には、IKEAが思想として子どもの権利を守ることを徹底しているから成功してきたとあります。

でも『BROKEN』の中で言っていることは違っています。

BROKENでのIKEA

  1. 創業者がナチ党に参加
  2. 創業者は金に興味がないと言って、寄付していると言っていたけど、実際は寄付もしてなくて会社を細分化して税金逃れをしていた
  3. ルーマニアの国有林から違法伐採した木を使用
  4. 世界で最もCSR(サスティナビリティ)な家具会社と言っているけど環境破壊に加担
  5. IKEAのドレッサーで子どもが何人も亡くなっているのにIKEAは放置

端折って並べたけど、結構凄くないですか?

1について言えば、みんなが買ったお金がナチ党に流れていたのではないでしょうか。
実際に創業者が参加をしたことを謝罪したようなので、参加していたことは事実でしょう。

子どもに優しいという観点からすると、4と5は重要ですね。

4はIKEAのHPを見るとわかるのですが、2020年末までにサステナブルの木材しか仕入れないとのこと。
IKEA公式

今後(今もだけど)はIKEAに限らずチップを固めて合版で挟む製品が増えていくということ。
軽いし、安価になるようです。

でもIKEAを3年ほどで捨てるなら、結局は環境破壊にしかならないってことです。
安価な家具は使い捨てということになりかねません。

5が最大の問題でもあるのですが、この事故があってもIKEAはあーでもないこーでもないと頑なに改善しなかったのに、なぜIKEAが子どもに優しいと言えるのだろう?

僕には子どもはいないからわからないけど、家具が倒れて子どもを亡くすってあまり考えたことってないのでは?

『MALM チェスト 事故』で検索

アメリカではMALMチェストによって子どもが何人も犠牲になっていました。
中国でも起きています。

この事故は、赤ちゃんが引き出しを引いた状態で登るとチェストが前がかりに倒れてしまい、赤ちゃんが潰されてしまうという悲劇的なものです。

これは安価な家具メーカーでは起き得るという事故のようですが、この事故の問題点はIKEAは認知していながら放置していたということです。

最終的にこのチェストはリコールということになったのですが、さらに問題になったのがリコールをほとんどの人に認知させなかったこと。

そしてさらにIKEAが出した回答が、チェストを壁や柱に固定して使ってくれというものでした。

大人の背丈より大きいタンスってあんまり見なくなりましたけど、実家にある大きいタンスに固定なんてしたことはありません。

まして4段ほどのチェストを壁に釘を打ってまで使おうという人がどれほどいるでしょう。
持ち家だって釘なんて打ち付けたくないし、賃貸だったらなおさらでしょう。

消費者が求めない世界へ

IKEAに限らず、安いということは何かがあるということ。

大量仕入れで安くなると言っても、安くなるということは決してみんなが平和になるわけではありません。
誰かが犠牲になって、どこかで歪みがでるわけです。

IKEAが売れる理由って安いからとしか言えないですよね。

だってあの家具とかかが数十万したら誰も買わないでしょ。

余談ですが、友達の大工はIKEAの製品を組み立てるのが大変だと言っていました。
穴の場所が違ったり、ずれていたり。
最近ではそこまで大変ではないのかもしれないけど、作りが雑ってことです。

でもIKEAだけが悪いわけではないとも思います。
結局は私達が安いものを求めちゃっているんですよね。
世界中でだけど。

もちろん安いから安全じゃなくて良いわけではないけど、消費者もなぜ安いのか?ということを考えて購入する必要はあります。

-生活