文春か新潮にこの本が紹介されていて、タイトルに惹かれてすぐにポチってしまいました。
先日やっと読了しました。
多くの日本人男性が一度は考えるであろう『包茎は罪なのか?』ということを、戦前から現代までに渡って考察している本です。
今回はオール包茎話(男女含めて)なんで嫌いな人はこれ以上読むのはストップを!
ポイント
・包茎は現代の病ではばく、永遠の病だということ。
この本の面白いところは、包茎について大学の先生であり女性(ジェンダーや男性のセクシュアリティを研究している人)が作者であるということ。
包茎は男性目線で書くと、どうしても包茎=悪に繋がってしまう恐れがあると思うけど、女性目線で書くとまた違った見方ができています。
この本でわかったことは、包茎=悪は近年に作られたものではないってこと。
そして、包茎=悪というのはあくまで幻想であって、ぼくたちの祖先から洗脳されてきているものだということがわかります。
某ミキキンのお父さんが儲けるために『包茎は恥ずかしい文化』を作ったとされているけど(それも事実だけど)、実際には戦前から恥ずかしいものとされてきていたのです。
包茎が子宮頸がんを広めているわけではない
包茎でよく言われるのが包茎は汚い(恥垢、チンカス)、女性が子宮頸がんになりやすいというもの。
確かに子宮頸がん(以下子宮がん)はHPV(ヒトパピローマウィルス)によって発病することがわかっています。
ぼくは医者ではないので専門的なことは言えませんが、国立がん研究センターのHPに記載されています。
2018年女性のがん罹患数第5位に子宮がん(子宮頸がんと子宮体癌)が入っているので、子宮がんになる女性が多いというのは事実。
でも、包茎の人とセックスをしても必ず子宮がんになるわけではありません。
包茎ではなくてもHPVを持っているひとは持っているということです。
たくさんの人とすれば、感染率が増えるというだけ。
そもそも、包茎とHPV、そして子宮がんの因果関係は医学的にもわかっていないようです。
女性としては包茎だろうがなかろうが汚いちんぽを入れるなってことです。
シャワーを浴びてからセックスをするということと、数打っている男とはしない。
それが大切なのです。
この辺は包茎=悪がひとり歩きしてると思います。
女性だって包茎?はいる
男は意外と知らないのですが、女性にも性器の悩みはあるわけです。
ぼくの女友達には大陰唇を小さくする手術をしている人がいました。
性行為をするときに巻き込んじゃって痛いみたいなんですよね。
これだって汚れが溜まったりするそうで、男の包茎とは変わらない。
クリだって包皮が多すぎて向けない人がいる。
要は男だけ悪みたいな風潮がをあるわけだけど、男だって女だって性器で苦労している人は一定数いるわけです。
女性だって汚い人は確実にいます。
女性は男と違って直接見えないから、自分はなんともないと思っている人もいるだろうけど割と汚い人がいます。
だから自分を棚に上げて、包茎が汚いなんて言ってはいけないのです。(個人談)
包茎は悪ではない
よく言われている美容外科医が包茎は悪だと広めたのは事実。
ぼくの上の世代だけど、雑誌ポパイとかスコラとかあの界隈の雑誌が包茎はダメな男の象徴として広告をバンバン打ち出していました。
今も包茎手術広告を打ち出しているクリニックはあります。
でも国民生活センターに寄せられているデータから、包茎手術をして後悔した人は4割いるそうです。
包茎手術の失敗で自殺した人もいる。
現実にはもっといるかもしれない。
男は理想郷を求めて手術をしたら後悔や自殺をしてしまっている人がいるのは事実なのです。
包茎だって自信を失くす必要なんてありません。
包茎だから小さいとか、早漏ってこともありません。
早漏だって逝かない穴ではエンドレスです。
で、昔から包茎のことを誰が言ってるのか?
誰がここまで大きな問題にしたのか?
それは女性ではなく男なのです。
特に包茎を悪としてメリットを受ける人が中心になって、日本中に包茎悪文化が広められたわけです。
これより先は本をお読みください。